男子シングルスは樊振東が2連覇を達成。一気のスパートで王楚欽を押し切る
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世界選手権個人戦・ダーバン大会、最後の試合として行われた男子シングルス決勝。中国勢の同士討ちとなった一戦は樊振東が4-2で勝利し、2連覇を達成した。
ゲームを先行したのは王楚欽。出足からよく動き、厳しいコースへ両ハンドを打ち込んで1ゲーム目を奪う。その勢いのまま2ゲーム目も王楚欽がリードし、そのまま前回王者・樊振東を飲み込むかと思われたが、終盤に樊振東が逆転し、ゲームカウントをタイに戻す。3ゲーム目は樊振東が丁寧な試合運びで奪って逆転、さらに4ゲーム目もジュースで手にし、樊振東が優勝まであと1ゲームに迫った。
5ゲーム目も試合は樊振東ペースで進み、どんどん点差を広げて10-5でチャンピオンシップポイント。だが、ここからややイージーなミスも目立った樊振東を王楚欽が追い上げて追いつくと、なんと逆転でこのゲームを取り返す。しかし、ここで流れを渡さずに決め切ったのは樊振東。気合いを入れ直した6ゲーム目はフォアの連打で打ち合いを制するなど、再び王楚欽から連続得点をあげて10-3で再びチャンピオンシップポイントを握る。
最後は王楚欽のバックがオーバーし、樊振東の優勝が決定。優勝にも大きなアクションはなかった樊振東。最後まで動じぬ強さを見せつけて、再び世界選手権のタイトルを手中に収めた。
樊振東・試合後コメント
試合に向けてプレッシャーを感じたが、なんとか緊張を抑えて勝利することができました。ダーバンに来るのは初めてですが、多くのファンが直接、そしてテレビを通して私を応援してくれていることが嬉しいです。彼らのサポートがなければここまで良い成績を収めることはできなかったでしょう。