松平賢二カルテットシリーズを語る！Vol.2 カルテット（QUARTET）AFC徹底分析

更新日: 2024年07月11日

2015年1月に発売された、卓球ラケット『カルテットシリーズ』。
2018年4月にデザインが一新され、今に至る。
抜群の破壊力とコントロール性能を兼ね備えた『カルテット VFC』、高い反発力で攻守のバランスが良い『カルテット AFC』、総合力に優れ扱いやすい特殊素材ラケットを実現した『カルテット LFC』、安定感を重視した『カルテット SFC』、この4種類がラインナップされている。

　実際に『カルテット VFC』を使用しているVICTASアドバイザリースタッフの松平賢二選手がカルテットシリーズ4種類を試打し、それぞれの特長や率直な感想を伺った。

また、今回は4種類のラケット全てに黒、V>15 Extra（硬めのラバー）、赤、V>15 Limber（柔らかめのラバー）の組み合わせで試打を行った。

Vol.2の今回は『カルテットAFC徹底分析』！

相手を押し込むようなボールが打てるラケット

VICTAS　VICTAS JOURNAL　卓球　ラケット　QUARTET　カルテットAFC　試打　比較　松平賢二　初めに感じたことは、AFCは攻撃を仕掛けていく場面で力を発揮するラケットだなと感じました。
長いサーブを出して大きいラリーに持っていく場面やレシーブを長く返して相手に打たせてブロックやカウンターから展開していく場面に強いなという印象です。
　特に対下回転打ちや引き合いがやり易かったですね。
対下回転に対するボールは、打球感、打ったボール全てが自分のイメージと一致したドライブで打てる感じでした。程よい弾みと木材らしさがちょうど良いので打ちやすいですね。
　また台上でもチキータやフリックなど攻撃的な技術で威力を発揮していたので、台上から仕掛けていくとよりラケットの良さを引き出せると思います。
　引き合いでは、相手を押し込むような威力のあるボールが出せるので中～後陣に下がっても相手のドライブに負けないパワープレーや相手がびっくりするようなボールが出せると思います。
自分の力の分だけしっかり威力が出るラケットなので、自分からガンガン攻めていくタイプや中～後陣で大きなラリーに展開させていくタイプにはもってこいのラケットだと思いますよ。

また、ラバーとの相性ですがAFCは比較的飛んでいきやすかったので、より強くて威力のあるボールが打ちたいっていう人は硬いラバーをおすすめします。
弾みのあるAFCの素材と硬いラバーのコンビネーションが感じられるので良いと思います。
特に下回転で威力のあるボールを打ちたいと思った時に硬いラバーのほうが深くて良いボールが出せる感覚でした。硬いラバーとの組み合わせだと、回転量が多く切ったサーブが出せたのでサービスで得点を取るプレーもできる。そこも良いポイントだと思います。　
　反対に強く打つよりも安定性やコントロール性を重視したい人には柔らかいラバーがおすすめです。柔らかいラバーの足りない部分をAFCの素材がしっかりと補ってくれるので相性は良いと思いますよ。