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【技術動画】日本屈指のカットマン村松雄斗の卓球技術解説-Vol.1フォアカット-

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日本屈指のカットマン、村松雄斗選手による卓球技術解説を全5回に渡って公開。
第1回目の今回は、『フォアカット』を紹介。

フォアカットはカットマンが一番初めに覚える技術。

「体重移動をボールに合わせて、打球する前に右に体重を乗せて打球したと同時に左に流れるような感じで。体重移動は基本ですね。
手で調節しようとすると、オーバーとかネットとか軌道が安定しないので手と膝を連動させるように柔らかく、ボールを送り込むようにやるといいと思います。」
村松選手も語っているが、カットは体重移動が最も重要。手打はNGだ。
回転をかけようとして手首を使ってしまう人もいると思うが、膝を柔らかく、体をうまく使って打つことを意識しよう。
初めは回転をかけるよりも、カットで返球することに重点を置いて練習し、慣れてきたら回転量を上げていく練習をしよう。

カットといっても、相手の回転量によってカットの仕方を変える必要がある。村松選手は視覚・聴覚をフルに活用してスイングやボールの軌道、ボールがラケットに当たる音から瞬時に判断しているという。

「回転を見極めて、回転がかかっているのであればラケットの振りを斜めじゃなくて下に振る。逆に回転がかかっていないのであればラケットを前に振って、(ラケットの面が)上を向くような感じでボールを送るイメージ。
体重移動は基本のカットと同じようにしながら回転に合わせて調整して、ラケットの振る方向を変えるようにしています。」
村松選手の場合、体の使い方は基本のカットと同じだが、回転量によってラケットの振り方やラケット面の調節がポイントだ。

基本のカットに慣れてきたら、ナックルカットを練習してみよう。
ナックルカットはその名の通り、回転をかけずにナックルのボールでカットする技術。
通常のカットとナックルカットを混ぜることで相手のミスを誘ったり、攻撃につなげたりすることができる。

「普通のカットは手首を使って、手首で切っている部分もあるんですけど、ナックルはあまり手首を使わないで、(手首を)固定した感じで肩と肘を使って打つようなイメージ。ナックルほうが少し優しく包み込むように当てて、普通のカットは鋭く当てる。
(ボールが当たってから)あまりスイングしないとナックルとわかられてしまうので当たった後少し大きめにフォロースルーをするとわかりづらくなる。小さな差なんですけど相手を惑わせることができるのでそういうことをやっています。」
村松選手は、より変化をわかりづらくするためにフォロースルーを変えているという。
始めは、ナックルカットで返球することを中心に練習し、感覚がつかめたらフォロースルーを意識しながら村松選手のポイントを参考にチャレンジしよう。

村松雄斗選手プロフィール

試合をしている村松雄斗選手
所属
東京アート
生年月日
1996年10月14日
戦型
右シェーク守備型
使用用具
ラケット:KOJI MATSUSHITA OFFENSHIVE(松下浩二オフェンシブ)
バックラバー:スペクトル