勝敗にまつわる2つの要素 ②勝つ能力≒分析する能力
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前回は『勝敗にまつわる2つの要素 ①調節する能力』について解説しました。 今回は「勝敗にまつわる2つの要素 ②勝つ能力≒分析する能力」を解説します。
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勝敗にまつわる2つの要素 ②勝つ能力≒分析する能力
今活躍している日本のトップ選手、丹羽孝希選手や岸川聖也さんなども幼いころから全国大会のチャンピオンとして活躍してきました。 そういった人たちは卓球を始めてから2・3年のうちで技術ではなく、「勝つ能力」がほかの選手を大きく上回っていたため勝ち上がってくることができたのです。
では「勝つ能力」とは何でしょうか。
「勝つ能力」とは、今持っている技術を最大限に生かして、相手のレベルに自分の技術を合わせて、勝てるところを見つける「分析する能力」のことを指します。
例えば、フォア打ちしかできない人同士が試合をしたとすると、強いボールを打ち込まずに確実に入れようとする方が勝つ、このポイントに気が付いた人が実際に勝つことができるでしょう。
この例のように卓球において、戦術や作戦で試合に勝つことはとても重要です。
試合に負けている人は負けている理由を技術のせいにしていまいがちです。
そういう選手は技術を課題に練習を重ねるので、技術はうまくなるものの試合では負けてしまいます。
一方で強い選手は負けの理由を技術のせいにするのではなく、作戦や戦術などを理由に挙げます。
もちろん、本当に技術が足りない場合は、技術を磨くことが大切です。
ですが、強い選手のように作戦や戦術に原因はなかったか、勝つためにはどうしたらよいかを分析することが強くなる秘訣であることを理解しておいてほしいです。
どうやって得点して、どうやって失点しているのか、原因を分析する能力を踏まえた上で、前回解説した「調節する能力」を同時に磨き、次に生かしていくことが大切なのです。
次回は『勝敗にまつわる2つの要素 「調節する能力」と「勝つ能力≒分析する能力」を向上させる方法』について解説します。